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大失敗は、どうにもできない

TAKEHIKO YANASE

12月がだいぶ師走してきている。走りきれるだろうか。ここは一つ落ち着いて、日々を振り返ろう。日記は心のストレッチ。

●小川和紙マラソン完走ならず
3年連続で出場したハーフマラソン。道の駅の改修が完了したので、今回はスタート地点が小川小学校から道の駅へ変更。前日の夜は雪。当日朝は小雨。外を走るのは昨年の退会以来という言い訳の余地のない準備不足。それでもがんばって13.9kmまでは走ったが、タイムアップでバスに乗車。収容者は安堵と自責を乗せて道の駅まで送ってくれた。下車したときの身体の冷えは尋常じゃない。道の駅でぜんざいを買ったが、メニューの写真と比べ物にならないくらいミニサイズで、アーチャンで唐揚げを買って帰宅した。無論免疫というものをすべて脱ぎ散らかしたが、翌日喉を痛めたくらいで、寝込むことはなかった。来年は必ずリベンジしたいが、外をジョギングするのがどうにも好きになれない。散歩は好きだし、筋トレは好きだが、ジョギングができない。やはりバスケチームを再開するしかないのだろうか。ボールを追いかけたい。

●「渋谷の勇者の大失敗」に出演
20代の頃インターンとして面倒をみていたり、シェアハウスで1ヶ月ほど一緒に住んでいたThe Breakthrough Company GOの小林大地くんがパーソナリティを務める渋谷のラジオの番組に出演。生放送は初めてで、しっかいディレクターさんもついていて、道から見えるラジオブースで、生放送45分。大失敗のエピソードを話すという内容だったが、エピソードトークはどうにもうまくない。これまでした大失敗もあまり思い出せないし、大成功も思い出せない。反省や後悔はなくもないのだが、挑戦ができていないのかもしれない。大地と10年ぶりくらいに会い、番組を通じて近況報告をできたのはよかった。また改めてゆっくり話したい。彼が20歳で僕が27歳のころはだいぶ後輩な気がしていたが、同じ30代になれば少しずつ同世代な感覚もあった。80代でまた会ったらタメ口で飲みましょう。

●専門学校の非常勤講師に
YOU INC.のデザインをしてくれた岡本健さんのご縁で、来年、某デザイン専門学校の非常勤講師を担当することになった。ライティングに関する講座で、「本当に僕で大丈夫ですか?」と担当職員さんに何度も確認したが、大丈夫とのことだったのでお受けすることに。全6回×90分の講座。デザインのはじまりには言葉があり、デザインで届けるのもまた言葉(であることが多い)。書くということについて、自分の中でも整理するいい機会にしていきたい。大失敗は、どうにもできない。

●BLUNDSTONEのブーツを買う
ブーツや革靴からほぼ無縁に生きてきたが、BLUNDSTONEのORIJINALSを購入。雨のときに履けるいいシューズを持っていなかったことが主だが、結婚式も挙げたタスマニアのブランドだったことも大きい。買って5回くらい履いているが、ブーツはあったかいんだなと感じた。普段New Balanceなどを履いているので、その比較はかわいそうだが、結構履きやすいし、何にでもあう。AIが普及してきて、仕事でも使うようになった。よく言われることだが、人の役割は最初と最後になる気がしている。はじめのコマンドと一番外側のテクスチャー。自分が何が似合い似合わないのか、まだよくわからない。今一度、「服」について考えてみたい。

白糠町へ行くのは4回目になるだろうか

TAKEHIKO YANASE

北海道・白糠町へ2泊3日の出張。白糠町へ行くのは4回目になるだろうか。今回はシラリカ社のWebサイト制作の撮影として、フォトグラファーの砺波周平さんと朝の羽田で待ち合わせ飛行機に飛び乗った。初めて利用した品川の9hは駅も近くてよかったが、カプセルでも1万円を超えるのが令和7年のが東京。いつもの蒲田のカプセルホテルも週末だったからか値上がりしていた。羽田の近くで泊めてくれる友人が欲しいのが正直なところだ。

月に一度くらいは撮影の仕事がある。屋外のロケや、取材、物撮りなどいろいろな種類があるがあるが、撮影をどなたにご依頼するかを決めるのはいつも難しい。やり慣れている人にお願いするのが一番やりやすいといえばそうなのだが、本当にそのプロジェクトにふさわしい方にお声がけし、チーム編成するのがYOU INC.としての仕事でもある。フォーメーションとスタメンを決めるのがサッカーチームの監督の大きな仕事であることにも近いだろうか。一種の馴れ合いでやることの違和感は、会社員時代に感じたことでもあった。そういった点でフォトグラファーをはじめ、アートディレクター、イラストレーター、エンジニア、印刷会社の方々などにアンテナを張り、いつかお仕事ご一緒したいリストを作っておくのは大切だ。(しかしあまり更新できていない)

砺波さんはそんなリストに入っている方であった。砺波さんが書かれているWebのエッセイで、北海道の出身で地元に恩返しがしたいということが書かれているのを読んだことがあった。そしてとても覚えていた。心刷祭でお見かけするもお話する機会を逸し、面識はないままだったが、今回のプロジェクトの撮影をご依頼。返信が来るかドキドキ。無事オンラインでのMTGを経て、3日間ご一緒した白糠の旅。撮影はもちろん、北海道の話、八ヶ岳での暮らしの話、写真について、最近馬が好きなことに気がついたことなど、魚介を食べながらいろいろな話をした。撮影は無論完璧で、その過程もとても楽しかった。クオリティは仕事に必要だが、一緒にいて楽しいというのが大事なのだとつくづく思う。これは相性も大きいので、優劣で比べられることではない。

いきなり知らない方に仕事をご依頼するのは少しハードルがある。一度でも会ったことがあるとそのハードルはグッと低くなる。そういえば、今年最初の忘年会で一年ぶりに会ったカヤックで働くオペロンという友人が、いろんなクリエイターに連絡をして会いに行っているという話を3日前に聞いた。会いたい人に会いにいく、そんな時間を来年はとれたらと思う。「最初の連絡論」については、アートディレクターの田久保彬さんとも話してみたいテーマだ。もちろんこの文章を、ここまで読んでいただいた方から連絡があったら嬉しい。

兎にも角にも、ご一緒したい方とともに時間を過ごし、素晴らしいアウトプットがかたちになり、その後も関係が続いていくのであれば、そんなに嬉しいことはないし、今回はそんな撮影だったと思う。白糠町は釧路空港からも10分で行けるまちで、風景の美しさ、魚介をはじめとした食の豊かさも揃っている。しかし残念ながら、今は訪れる人は少なく、廃墟となった建物が並んでいる。何かこのまちで人が集まることはできないだろうか。地元の人もウェルカムしてくれるかたちで、何か考えてみたい。そんなことを実現するチーム編成はいかに。