11月になった。「次回の打ち合わせはいつにしましょうか?」と12月のカレンダーが埋まっていく。年内は福井、長崎、福岡、奈良、長野、宮城と、まだまだ移動が続く。年末年始は家族で伊豆にいこうという話もあるし、年明けには静岡で恩師の石川淳哉さんとのゴルフ(10年ぶり)の予定もある。間接視野に2026年が見えてきた今、来年やりたいことを考え始めてみる。
2025年はとてもいい一年だったような気がする。会社がYOU INC.として脱皮したのも大きいし、こうやって文字を掲載するWebサイトという器が整備されたことも大きい。寝る前に文章を書こうと思うこと自体も、Webサイトの成果物の一つだから、やはりしっくり来る器をつくっておくに越したことはない。
尊敬する先輩たちとご一緒する機会に恵まれたのもよかった。背中を追いかけてきた方々の横顔くらいを時々見ることもできた。プロジェクトのスパンも長期のものが増え、じっくりと取り組めるものに恵まれている。
PEOPLEやおがわのね、UNFARMなども地道に継続できている。今年は内製しようと進めてきたHow are you?だけ進捗がよくなく、残り2ヶ月がんばりたい。
おがわのわという新たな取組もはじまり、これまでいろいろな地域で見聞きしてきたものを面的に地域で実践する土壌ができつつある。コミュニケーションデザインの総合競技のような、瞬発力と持久力の両方を求められるプロジェクトになりそうだ。
聞き手を務める機会も多かった。トークイベントやPodcastなど、毎週一回はインタビューをしてきたと思うので、場数を踏めたと思う。自分なりの勘所も養われたはずだ。一方でトークイベントや講師として話す機会もちらほら。今週はラジオの出演や学校の講師の依頼もあり、来年は体系化して話すということにも力を入れていきたい。
2026年はどうだろう。40歳になる。まず本はつくりたい。小さな文庫サイズの本。ここで書いている文章はエクササイズのようなものなので、文章で本番の試合に臨んでみたい。今年は本を出す人の話を聞く機会も多くあった。そういう影響も少なくないのだろう。誰といるかが、自分をつくる。
そして、今年はできなかったシンポジウムのようなイベントをしたい。どういうイベントのジャンルなのかまだしっくり来ていないが。まちを題材にしたものになるだろうか。人口減少、気候変動、跡継ぎ不足、空き家の増加、最近は熊も出る。地域にはいろいろな課題があるものの、楽しさもある。いかにコミュニケーションの力でまちを楽しいものにしていけるか。それをテーマに本をつくることもしてみたい。地方創生とかまちおこしとかではない。解釈をデザインして、身の回りの現実を変えたい。
生活と向き合う一年にもなりそうだ。こちらに関しては、別の機会に整理してみたい。