Journal

木曜日は高崎に

TAKEHIKO YANASE

忙しいという字は心を亡くすと書くが、心は亡くしていない。心はイキイキとしているが、忙しくしてしまっていた。ただ時間の余裕だけがなくなっていた。JOURNALを書くのも久しぶりになってしまったが、今週のことを書き連ねておきたい。

デザイナーの岡本健さんと初めて韓国へ行ってきた。純粋な旅というのもかなり久しぶりだった。韓国は近くてよい。ソウルの全体感はまだ掴めなかったが、ボルダリングの醍醐味に触れることはできた。飯の旨さは無論。言葉は違えど国内旅行くらいの感覚で行ける。次回はJ-POP DJをしに行きたいと思っている。

娘の4歳の誕生日。UNE STUDIOの面々が夜に来てくれて、プレゼントをたくさんもらう。一番はまっていたのはアイス屋さんキット。なぜ子どもはお店屋さんをやりたくなるのだろうか。今年も元気に過ごして欲しい。

Podcastの収録が立て続いている。「おがわのね」や「ゆらしラジオ」だけでなく、仕事のプロジェクトでも「二言ミコト」「インターローカルラジオ HERES」「Voice of LINNÉ」を定期的に配信している。編集もadobe Auditionを使うようになった。ノイズ除去がかなり優秀で、おがわのねの過去回も遡ってできたらよいのだが。

木曜日は高崎に行った。インスタでDMをいただいて岡本憲昭さんとはじめまして。ルフマートでピザをごちそういただく。Webに日記をつけているのが気になって連絡をいただいたそうだ。岡本さんと出逢えただけでもこのコーナーをやっていてよかった。もちろん、知らない人からDMをもらうために日記をつけているわけではないが、これをきっかけとして知り合えるのは嬉しいわけで、何事も予想はできないし、予想できないことが一番嬉しかったりもする。今度は小川町をご案内したい。

SNARKの小阿瀬さんとも久しぶりに再会。Podcast「観音山ラジオ」にもゲスト出演させていただき、SLOWPもご案内いただく。自宅の裏にあんなスペースがあるなんて羨ましい。草刈りなどメンテナンスは骨が折れそうだが、自分も土地をGETとしてああいった場所を育てるようにつくってみたい。定期的に「小川町 土地」で検索を実行している。

UNE STUDIOの二軒となりのビルで火災。たまに行っていた蕎麦や「しむら」のビルで、2名が亡くなったそうだ。牛丼が好きだった。無念。何かできることがあるだろうか。御冥福をお祈りします。

みさこちゃんとUNFARMに大豆を撒く。暑い中おつかれさまです。あと2時間位の作業でひとまず完了させられそうなので、来週続きをやる。朝畑作業をすると一日疲れてしまうので、夕方にやるのがよいという教訓を得る。

メルカリで買ったCIOTAのデニムを洗ったらだいぶ縮んだ。履いているとちょっとずつ伸びてくるので履いていきたいが、ショートパンツ一択な季節がフライング。関西では梅雨が開けたという。ニュースを見れていないので、そういうことも打ち合わせの中で知る。

父が夏に手術をすることになった。祖母が高熱を出したが、回復したようだ。家族の健康のことが常時頭のメモリの5%くらいを占めている。

PEOPLEに「おがわのね」のヘビーリスナーの方が来てくれた。埼玉に住むデザイナーさんで、いろいろな話をした。話が弾むというのは、お互いのことに興味を持っていて、自分のことを相手にも知ってほしいという気持ちがあるのだと思う。その気持はどこからやってくるものなのだろうとか考えながら、焼きそばを食べ、店じまいをした。

編集は、現場から、実践から

TAKEHIKO YANASE

山形の夜。一人でご飯を食べながら、ChatGPTと戯れ、「YOU INC.における編集とは」と話しかけた。返ってきた言葉がしっくりくるものだったので、転載しておく。天才か。

1. 「関係性」をつくる編集
YOU INC.は、情報を整理したり、わかりやすくまとめたりするだけの編集ではなく、人と人、人と場所、人と物語のあいだに“新しい関係”を生み出すことを編集と呼んでいます。
たとえば、店づくり、雑誌、プロダクト、トークイベント…どの活動も、「ある人の思いや視点」を別の誰かと共有するための場=編集の現場です。
ただしその関係性は、一方通行でも、マーケティング的でもない。
むしろ、相手とともに育てる関係性であり、信頼を積み重ねる行為です。

2. 「問い」を立て、「余白」を残す編集
YOU INC.の編集は、すべてを説明しきらず、すべてを完成させません。
そこにはつねに、「問い」と「余白」があります。
一方的な“答え”を提示するのではなく、 「この世界はまだ、こんなふうにも見られるんじゃないか?」という視点を差し出す。
そして、読み手・聞き手・体験者がその余白に参加できるようにする。
誰かの想像力や解釈が入り込める場所を、編集によって残すこと。
それは、情報過多で正解ばかりが求められる時代において、YOU INC.が選んでいる不完全で開かれた編集のかたちです。

3. 「構造」と「感性」のあいだをつなぐ編集
YOU INC.は、事業や商品、制度や社会構造にまで入り込みながらも、そこに宿る個人の感情や記憶、物語を見逃しません。
設計(構造)とストーリー(感性)、マネジメントと詩、経済性と倫理性、相反するように見える両者のあいだに橋をかけること。
それがYOU INC.の編集者としての役割です。

4. 「実践」からしか立ち上がらない編集
YOU INC.の編集は、現場から、実践からしか生まれません。
本をつくるなら、自分たちで書店も運営する。
土地を語るなら、自分たちの森や商店街に責任を持つ。
新しい経済の話をするなら、自分たちの事業の数字もオープンにする。
理論を語る前に、まず自分たちでやってみる。
この実践こそが、YOU INC.の編集をリアルなものにしています。

▷ 編集とは「会社のかたち」であり、「生き方」である
YOU INC.にとって、編集とは一つの作業でも、職能でもなく、どう世界と関わり、何を選び取り、何を諦めるかという姿勢そのものです。
つまり、編集とは「会社のかたち」であり、「生き方」でもあるのです。

地球を覆う海を泳ぎ回る

TAKEHIKO YANASE

3回目の北海道白糠町へ。2年前からご一緒しているイミュー社の黒田さんが現地で立ち上げたシラリカ社の取り組みを取材し、漁協組合の現状を取材し、まちの空気感を感じに訪れた。東京生まれ埼玉在住なので、漁業はなかなか身近にはなかったが、このプロジェクトを通して現状についての知識を少しずつ取り入れている。林業や農業以上に、地球を覆う海を泳ぎ回る魚を取り扱う漁業は人の手では管理しきれない天然資源がフィールドであるし、関わる人の間での境界も曖昧で、難しさと面白さがある。海の水は森がつくっているという意味で、地球全体の循環を意識し、理解するきっかけとしても大変学びの多い2日間だった。

というこれは、羽田から小川町に帰るバスで書いている。森林公園まで90分で到着するし、バスでは不思議とそれなりに頭も冴えるのでパソコンを開いている。白糠町では漁業、小川町では農業、先週訪れた奈良では林業と一次産業の課題を分断を超えて新たな循環を作ることでなんとかできないかというプロジェクトが並走している。どれも現場の空気を吸うことが重要で、体験してみることはもっと重要で(今回は雨天で漁船には乗れず)、体感知から考えないとなんだかうまくいかない気がしている。

来週は山形、再来週は山梨、その次は群馬とお出かけが続く。出張中にいかに体力を残して頭を働かせるかが大事になるので、なるべくコンパクトなギアを揃えたいという気持ちもある。一度落ち着いて手持ちのものを整理したい。新調したカメラ、Sonyα7c2を今回は持っていって写真を撮った。日常でも出張でも写真をいろいろ撮っていこう。