Journal

予定通りにいくものではない

TAKEHIKO YANASE

2025年1月1日をもって、P inc.はYOU INC.に社名を変更し、心機一転業務に励むこととなった。伴ってWebサイトもリニューアルをし、JOURNALというコーナーにて毎週文章を書いていくことにした。この文章はその最初のものとなる。

どうしてWebサイトで文章を書いていこうと思ったのか。直感に理由を後から付けていく生業でもあるため、理由を並べようと思えば10個くらいは書けそうだが、一番大きなものを取り出すとするならば、それが自然体であると思えたから。それは自分にとっても、会社にとっても、時代を受けても。

普段は誰かが誰かに何かを伝えたいということを、客観的な視点をもって、翻訳するような仕事が主である。どこかに自分も混ざり込んでしまうものだとは思うが、少なくとも自分が思ったことを好き勝手に書く仕事ではない。そんな中で、自分が感じたり、思ったことを言葉にすることを積み重ねていった方がいいと思うようになった。それがまず自分にとって。

いわゆる制作会社は実績の代表作や、会社の理念がWebサイトのトップページに表示されていることが多く、それは達成したいことから考えてもとても正しいあり方だと思う。だけれど、自分が会社に対して湧き上がる興味は、時に過去の実績より今の気持ち、遠くに放つ言葉より今日の歩みだったりする。なので、せめて自分の会社では今の気持ちや考えの足跡を残すようなかたちで、文章を残していきたいと思ったのだろう。(書いていると、どこまでが直感で、どこからが後付なのかわからなくなるが、そういう気分を感じること自体も書いているからこその収穫である)

世の文章はAIによって生成されるものが増える一方。少しの気持ち悪さを覚えるのも今のうちで、徐々に慣れた末には、コンビニのご飯を食べるくらいの感覚になるかもしれない。人が一文字ずつタイピングした文章はおふくろの味的なポジションを築くかもしれないい。不得手であることを延期の理由にしていてはいけない。はじめることが得手への近道なはずだから。日々考えたことを書くということが、時代に抗う自然体な気がした。

書いているのは、1月6日。那覇へ向かう飛行機の中。世の中は仕事始めであり、スマホの通知が眠たい朝のスヌーズのように鳴り続けている。どうしてこんな日に家族旅行に出発する予定にしてしまったのだろうか。年末に一区切りのはずのプロジェクトが多かったからだが、そんなに予定通りにいくものではない。今年もいい仕事をしていきたい。