どうしておがわのねを始めようと思ったのか
金曜日にPEOPLEに荒木牧人さんがやってきた。川越で80%という会社をやっていて、リノベーションやまちづくりを手掛けられている。小川町の駅前の商店会のアドバイザーにもなられていて、定期的に小川町にやってきているそうだ。
そんな荒木さんが「おがわのね」にドハマリしてくださっていて、テンション高めに再会した。そこでも聞かれたが、どうしておがわのねを始めようと思ったのかを書いておこうと思う。脳内メモ日記。
1)隣人をよく知りたい
2万6千人のまちに住んでいると、自然と知り合いが増える。お店をやっていることもあるし、やたらとイベントが多いまちでもある。SNSでつながって、会ったら挨拶するけど、ご飯を食べに行くでも、じっくり話す機会もない。どんな仕事をしているのか、どこ生まれなのか、今何に興味があるのか。そんなことを知りたくて始めた。これが一番大きい理由だ。
2)それを周りにも共有したい
おそらく、みんなそんな状況なので、僕が代表して聞いてみんなにシェアしたら、一気にまちに自己紹介できていいのではないかと思った。「こないだおがわのね聞きましたよ。私も〜」という感じで、話を途中から始められたりすると一気に仲良くなることもあるはず。話しかけるきっかけになったらいい。まちの潤滑油的な感じで、コミュニケーションインフラになれば嬉しい。
3)フラットに光をあてる
お店をやっていたり、会社をやっていたりすると、まちの広報誌だったり、雑誌だったり、たまにテレビだったり(僕も3回くらいテレビに出ている)取材を受けることはたまにある。一般的に特別な人、珍しい人がメディアでは取り上げられるわけだが、それは相対的なことであるし、表面的な基準でしかない。みんなそれぞれ特別でユニークなはず。派手さはなかったとて、深ぼれば誰もが味わい深い、そんな人生を映画を見るように聞いてみたい。光を当てたい。
4)生活史として
東京の生活史という分厚い本が話題になっていた(読んでないが)。小川町の等身大の生活や暮らす人をアーカイブすれば、これが30年後、50年後に聴かれた時に違った面白さが宿るはずである。今1970年代の小川町住民の話が聞けるのなら、自分は聞きたい。行政が残さない今を音で残してみたい。
5)観光者・移住検討者への情報として
いまだ小川町への移住希望者は多いと聞く。まちにどんな人が住んでいるかはとても気になることだと思う。自分と気が合いそうな人は住んでいるか、境遇が近い人はいるのか、うまくやっていけるか。おがわのねが100人くらいのアーカイブになったとき、誰かはその人とマッチするはずである。それも移住パンフレットに掲載されるようなよそ行きの言葉じゃなくて、素の言葉が聞けたらいいんじゃないかと思う。
6)聞く練習として
編集者として、話を聞く、引き出す、空気をつくるといったことは大切な一つの技術であり、学びたいというか、うまくなりたい。基本的には場数主義なので、たくさんやってみて、改善していきたい。またPodcastとしてある種ショーとして成立しなければいけないようなコンテンツとしての聞き手の経験はあまりないので、とにかくたくさんやってみたい。自分の声を聞く気持ち悪さにはもう慣れた。
7)Podcastの可能性の探求
大統領選もPodcastの影響が大きかったというし、ネットがいよいよマスメディアよりも影響を持つ時代になってきている。ライフスタイルも、経済も、政治も。マスメディアは時間や紙面が限られているので、編集前提の切り取りメディアである。YouTubeは映像があるので、視覚的な情報のデザインが求められるし、話す側も被写体としての自分を意識してしまう。Podcastは話に没入することができ、長い情報も発信できるという点で今のところ唯一無二のメディアなのではないかと思うし、小川町(田舎)のライフスタイルにあっている気もする。ドライブ中や農作業中に聞けるなど。ビジネスにはならなさそうだが、可能性を肌で感じてみたい。こちらも聞いてみてほしい。
8)AI時代のコンテンツづくり
AIに代替される作業も増えていきそうだが、一次情報を獲得するいわゆる取材は人間がまだ行うだろう。一番最初の企画や取材と、一番最後の成果物の判断は人間が受け渡すことは当分ないと思う。世の中にない情報を情報化するというのが今の時代大事な営みなような気がする。これは後付だが、そういう意味でもWeb上に存在しない情報を自分が情報化することに意義は感じる。
9)マルチメディア化の練習
マルチメディアっていうのかわからないが、音声を書籍にしたり、展示にしたり、SNSで投稿したり、グッズをつくって販売したり、一つのコンテンツを横に展開しながら世界観をつくっていくようなことに興味はある。マネタイズまでできなくとも、その練習にはなると思うので、いろいろ試してみたい。
他にもあるかもしれないが、そんなところでしょうか。自主プロジェクトに関しては、やったらいいことがいくつか重なって初めて実行に着手するかもしれない。やりたいと思う直感があり、数ヶ月転がしているうちにやる理由が雪だるま的に増えて、球が大きくなったらやるみたいな感じかもしれない。