輪郭の設定自体が自然体なのか
2025.02.17
TAKEHIKO YANASE
「How are you?」のVol02のことをうっすらずっと考えている。「自然体」というのが今のところのテーマとして有力候補としてある。Gooの辞書によると、①剣道などで、両足をわずかに前後または左右に開き、無理のない形で立った姿勢。②気負いのない、自然な態度。ということになっている。武道から生まれた言葉なのだろうか。無理のない自然な姿勢と態度ということになる。
自分にとって、まちにとって、地球にとって自然体とは何か。自分にとって自然な状態であるかと聞かれて瞬時に答えられる人は少ないと思う。ある面では自然体で、ある面では無理をしている人がほとんどだろう。その多くは仕事や家庭において何らかのストレスを抱えており、それが自然体と相反することになっていると思う。まちにとっての自然体とはどういうことなのだろうか。これを考える上では、そもそもまちという単位が自然体なのかということを考える必要があるように思える。人や地球は自然が長い時間をかけて設定した単位と言っていいと思うので、その単位自体を疑うことはあまりないが、まち(行政区)はここ数十年で人が決めているものなので、そもそもその輪郭の設定自体が自然体なのかということが気になって、前に進みづらさがある。例えば、山と流域だったりした方が自然界が決めた境界として納得がいったりする。僕が住む小川町に最適な人口はどれくらいなのか、自然体な産業は何なのか、あるべき林業、農業、暮らしはどのようなものなのか。どのようにして割り出すものなのかわからないので学びたいが、無理が生じたところにろくなことは起きない気がしてしまう。まずは自然なあり方を見定めたグランドビジョンが何にも大切なのではないだろうか。