感謝は尽きない
改めてですが、YOU INC.のWebサイトが公開された。2024年の8月1日に大森あたりのファミレスで撮影終わりにデザイナーの岡本健さんと打ち合わせをしてから8ヶ月ほど。ロゴができて、名刺ができて、Webができて一段落。それに並走するように「How are you?」というGreeting Magazineなるものも作っており、自分とは、自分たちとはを考える時間を過ごしてきた。
こういう制作物の依頼と提案は、オリエンシートとプレゼンシートの往復でやりとりされることが多いが、いざ自分が依頼するとなると簡潔にはまとめられない。というか、まとめてしまったらそれが大きな方向づけになってしまって、自分の思っても見なかったものに出会えないんじゃないかという気持ちがあった(本来はそれが大事なのだが)。ということで、プロジェクトが始まってからロゴを提案いただくくらいまでの1ヶ月あまりの間、毎日日記を送りつけますねという前代未聞の情報共有を敢行。あまり情報をインプットしすぎると客観性がなくなってしまうという懸念も耳にしていましたが、逆に情報が多すぎたらもはや主観と客観とかもうわからんという状況に陥り、見たこともないアイデアが降りてくるのではないかという勝手な期待を押し付けた。それでも岡本さんとスタッフの山中さんは日記をちゃんと全部読んでくれて、A3のプレゼンシートにはキーワードだと感じたという言葉をマークしてくれて、たまに日記で返してくれたりもした。岡本健デザイン事務所のモットーは「芯くってクレイジー」だというが、飛び抜けた真摯さと愚直さに胸を打たれた。
ロゴマークの提案は3案。どれもまったく違う方向で、どれも素敵だったのだが、直感で点が2つだけ打たれたA案と握手した。無論、拍手もした。A3用紙を一枚ずつ紙芝居のようにめくるプレゼンはパンデミック以降見ることが少なくなったが、それは一つのショーを見るようでもあり、こっそり録音していた音源を翌日も聞きなおしたり、岡本さんの真似をするようにUNE STUDIOのたろちゃんやなっちゃんに共有したりした。何事も逆の立場に立つと学びがある。
Webサイトはトップに日記を表示したいという気持ちがあった。去年の春から毎日google docsに日記を書いていて、年末まで継続した。制作会社のWebサイトはフィロソフィーや実績がドーンと表示されることが多いし、自分もそういった構成を提案したことが複数回あるが、「自分が会社に対して湧き上がる興味は、時に過去の実績より今の気持ち、遠くに放つ言葉より今日の歩みだったりする(いつかのJOURNALより)」。なのでFacebook、Instagram、mixi2、noteなど、人通りの多いショッピングモールに出店するかのような言葉ではなく、路地裏でもいいから自分の店に言葉を置いておきたい。そんな気分でこのページが存在することになった。人が多いところに出張っていくより、人のいないところに人を集める小さなきっかけを作りたい。東京から小川町に引っ越してきたときと同じ気持ちだ。対面でお会いすることはまだ叶っていないが、エンジニアの多々良さんがテストアップに対する50以上のフィードバックに迅速に正確に対応いただいたおかげで素敵に完成した。アイデアや言葉やデザインがあっても実装しないことには意味も機能も持たないわけで、丁寧な仕事ぶりに心から感謝。(WORKは全然入力が追いつきませんが、コツコツとやっていきます)
この会社のリブランディングプロジェクトは、一人では確実に着手すらできておらず、プロジェクトマネジメントの美紗子ちゃんが補助金を見つけてきてくれて、それによる〆切効果と彼女のスケジュール管理と的確な助言と励ましがあったからこそ実現した。感謝は尽きない。
幸せハッピーの定義は人それぞれだが、僕は今のところ「感謝し、感謝される、その総量」な気がしている。関わってくださった皆様にとても感謝しています。今度は僕が返していきたいと思います。
アートディレクション・デザイン:岡本健、山中桃子(岡本健デザイン事務所)
構成設計:白石弘毅、末光美佐子(KAFUL)
ポートレート撮影:田上浩一
コーディング:多々良直治(カイエ)
プロジェクトマネジメント:村社美紗子(YOU INC.)